『アドトラーザ』は中等度から重度の
アトピー性皮膚炎に効果を発揮する生物学的製剤です
アドトラーザ（一般名：トラロキヌマブ）は、アトピー性皮膚炎の病態に関与する『IL-13』を日本で初めて選択的に阻害することで、中等度から重度のアトピー性皮膚炎患者に効果をもたらす生物学的製剤（ヒト抗ヒトIL-13モノクローナル抗体）です。
この製剤は、2022年12月23日に日本で承認され、EU諸国、イギリス、カナダ、アラブ首長国連邦、アメリカ、スイスなど、日本以外の多くの国々でも中等度から重度のアトピー性皮膚炎の治療薬として使用されています。
アドトラーザの働き
アトピー性皮膚炎の病態には遺伝的素因、環境、皮膚バリア障害や2型炎症反応を主体とする免疫学的異常などが関与しています。中でもIL-13は2型炎症反応において重要な役割を果たすサイトカインであると考えられており、IL-13受容体に結合し、炎症を促進し、皮膚バリア障害、痒みなどを引き起こします。
アドトラーザは、IL-13に特異的に結合し、IL-13とIL-13の受容体（IL-13 Rα1およびIL-13 Rα2）との相互作用を阻害することでシグナル伝達を阻害し、皮膚のバリア機能を回復させ、炎症、痒み、皮膚肥厚などのアトピー性皮膚炎の症状を軽減します。
アドトラーザの適応条件
- 15歳以上
- アトピー性皮膚炎に対してステロイド外用薬、プロトピック軟膏などの既存治療では効果を十分に得られない方
アドトラーザの治療の流れ
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step01
- まずは診察を受けていただき、適応と判断されれば、次回のご来院予定を決めて投与開始となります。
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step02
投与開始日（1回目）
- 4本を皮下注射します。
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step03
2回目以降
- 2週間に1回、2本
アドトラーザの薬剤費
- 下記の他に初診料、再診料、処方箋料などが発生いたします。
- 薬剤費は薬価の改定により変更される場合があります。
| 自己負担額 | 導入初月 （4本＋2本） |
二ヶ月目以降 （2本＋2本） |
|---|---|---|
| 10割 | ¥175,770 | ¥117,180 |
| 3割 | ¥52,731 | ¥35,154 |
| 2割 | ¥35,154 | ¥23,436 |
| 1割 | ¥17,577 | ¥11,718 |
高額療養費制度について
アドトラーザの治療で効果を感じられている方は多くいらっしゃいますが、相応の治療費が必要となります。
幾つか助成制度がありますので、下記のリンク先をご参照ください。
